自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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21ナーシップと連携が推進され、その活動は地域に住まうすべての住民の自立と主体性を重視するものでなければならない、ということになろうと思います。しかし、このような活動を維持し、発展させていくためには、外部からの支援が少なからず必要になることもわかってきました。したがって、研究の意義もそこに見出すことができます。私たちは黒子に徹しながらも、そこから明確な研究成果を出していなければなりません。これから求められるのは、地域のキーパースンとなる人たちを発見し、育成し、支援して、彼らによって地域の活性化が図られていくことです。彼らが創り出す産業そして経済は、現在のそれとは異なり、生命系と調和するものになるでしょう。本研究プロジェクトのサブテーマに「食・自然エネルギー・ケア」というキーワードを挙げた意味も、そこにあります。まさにこれが、私たちが目指す研究のグランドデザインです。

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