自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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105ませんが、何かやれることがありそうだなと思っています。 早川先生からは発芽玄米の話など、いろいろなことをいつもご提案されて、そのプラントをJAでつくったらどうかというお話もあります。農業と人の健康とのつながり、といった部分で、病院と何かつながりを持ちながら、国の事業の補助も少しいただいてやれるような方向が目指せると、農村、農業者サイドも取り組みやすいし、国民も健康な生活が送れるというわけです。そういうことにつながると、これ幸いではないかと思います。川井:食と健康、この二つは本当にキーワードですね。今、日本食が非常に注目を浴びているのも、その背景には健康を求める意識ということがあるわけですし、見た目の美しさや味の魅力もあると思いますが、いちばん大きいのはやはり〝健康になれる食事〟というところにある気がします。それは日本の大きな武器になるだろうと思います。 今の〝健康を維持するための食〟という声にこたえて、足助病院の活動で食にまつわる取り組みについて、何かお話しいただくことはありますか。早川:厚生労働省の指導で、栄養をサポートするNST(ニュートリション・サポート・チーム)が病院の中で活動しなくてはいけないという話になっていまして、うちでも立ち上げています。うちの場合は、そのチームが外へも出て行って、地域住民の人にレクチャーをしながら普及活動をしています。その中で、自然と農業が産み出したものが問題になってくるのですが、お話があったように、発芽玄米という、ある意味、付加価値のついたお米をつくり、それを肥満予防、糖尿病予防に役に立てられないかと考えています。

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