自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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100次第で予防できるものがありそうなので、それをサロンで紹介していただき、そのようなことをモデル化するプロジェクトチームをつくって、地域で展開するというものです。たくさんの人が興味を持ってこのプロジェクトに参加してくれるかもしれない。僕らが今立ち上げた研究会は、そうした参加者に授業料を払っていただくかたちにしたいと思っています。 私たちの強みは、医療機関があって、住民が非常に協力的であること、その関係性の中で研究会が中心になって、予防的な取り組みのお話があったときに、ふるいをかけることができることです。住民から、そんな話はだめだ、そんなモルモットみたいなことはだめだと言われれば、それはやめます。一定程度、実証されていて、これをやれば、みんな健康になるだろうとか、生き生きするだろうというようなことを、外から資金を投入してもらうかたちで取り入れて、地域全体が健康になることを目指せば、十数年くらいは、ある程度の「予防医学」のモデルとして成り立つのではないかと思っています。 その大本は、やはり食です。食べるものに関しては、僕らもJAグループの一端を担っているので、先ほど河合組合長がおっしゃったように、食、農産物と健康との関係にまじめに取り組んでいくことが、農村医学会としてのテーマ早川 富博

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