自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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99だと思っています。その意味で利用してくださればいいという話です。 そういうことをずっとやっていくとなると、薬だけではなく、生活自体、食生活、運動の仕方、認知症の予防などに深く関わっていかないといけない。そうした「予防医学」的ものを地域全体をフィールドとしてつくり上げていくことが今の目標です。 足助地区でそういうことを住民も参加して、みんなで話し合いをして取り組んでいるということになると、それがモデルとして、世の中にある程度アピールできるのではないかと考えています。地域に少しお金が入ってくるような「うちにこもりすぎない」かたちを目指す早川:一昨年ですか、中沢先生に、「うちにこもりすぎてもいけない」ということを言われました。外に出ろという話なので、経済的にいうと、外からお金を呼び込まなければいけない。お年寄りが集まれば年金がたくさん入ってくるのでいいのですが、それだけだと何となく寂しいので、住民も健康になって、かつこの地域にもお金が入ってくるような戦略を立てなければいけないと考えています。 それは、住民の人たちが参加して臨床研究とか、そういうものを地域の中でつくっていく。例えば「これを食べると健康になります」「認知症予防ができます」ということを実証したいという企業があれば、それはウェルカムだと。地域で住民に集まってもらい、こういうものがあるけれども参加しないかという話をするということです。 また、今、認知症予防で話を進めている取り組みは、いろいろなコミュニケーションの工夫

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