2025年の日本を俯瞰した調和的な社会経済モデルを探る
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63の中で点在する集落をどのように再構成するかが課題です。それでも最近はIターンやUターンが少しずつ増えてきて、それも行政機関の中に入ってきているそうです。これから10年先に、この地域があるかどうかといえば、たぶんあるだろうと思っています。認知症の人を地域で看ることに住民の6割が賛成早川:高齢化が著しい地域では、やはり認知症対策は外せません。以前から生活を支えるためのアンケート調査をやってきましたが、昨年度はJA共済総合研究所の協力のもとに、少し今までとは違った観点から認知症のアンケート調査(*4)を実施しました。最大の動機は、地域で認知症の人を支える気構えが本当にあるかどうかをアンケートで住民に問いたい、ということでした。100問以上の設問を用意しましたが、たくさんの方が答えてくださいました。この調査で分かったことがそこに列挙してあります(図1)。(*1)『平成25年度JA共済総研セミナー公開研究会 自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり~食・自然エネルギー・ケアでつながる新たな生活基盤の可能性を探る~』(再掲、17ページ参照)(*2)愛知県豊田市岩神町にある愛知県厚生連が運営する病院。1950年開設。(*3)足助町は2005年4月に豊田市に編入。(図1)

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