自然と人間の協働による永続的な地域社会づくり
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51される資源、つまり木質バイオマスで広域的な産業連携(産業クラスター)をつくりたい、ということです。こうした思いからすべてが始まりました。●勉強会が生んだバックキャスト勉強会が始まったのは1992年です。私が参加したのは1998年。1998年までには600に上る勉強会があり、1997年には『2010年真庭人の1日』という本が書かれました。「勉強ばかりでなく、何か形を作らなきゃいけない」ということで、参加のうち5人のメンバーが「13年後、自分たちの家族が朝から晩までいったい何をやるのか」をまとめたのです。その本にはこんな話が掲載されています。「私、造り酒屋の均ちゃんですが、私の酒造では、10年ほど前から、タンクを洗う洗剤に、環境負荷の低い、砂糖を原料としたものを使っている。そんな私も、今年60歳代になり、最近では少し耳も遠くなってきた……」この後、朝の食卓に家族の誰と誰がつくのか、その食卓に出される食べ物はどのくらい地域で再生可能エネルギーの導入と地域活性化~「里山資本主義」の道のり~

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